2018年11月18日

大阪出張

飼い主さまにはご迷惑をかけますが、毎年この時期に開かれる大阪の学会に参加しています。
病気に対する新しい捉え方や治療法などを学び直す事が目的です。
今回も収穫はありました。
宿題も出来ました。
そして今晩から7日連続夜勤です。
体調を壊さないかちょっと不安ですがこれからも頑張ります。
posted by 院長 at 18:12| Comment(0) | 日記

誕生日

少し前ですが、誕生日を迎える事ができました。
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毎年スタッフからのケーキのプレゼントを頂いています。
ケーキ屋さんもスキルが上がってきたのか私の老け具合も徐々に進んで来ていることを絵からも感じられます。
何にしてもスタッフの心遣いに感謝です。有り難い限りです。
そして患者様からも頂きました。
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手作りのマグネット。
忘れっぽい私には必需品です。
有難う御座います。
posted by 院長 at 17:53| Comment(0) | 日記

秋ハイク

季節は駆け足で過ぎて行きますね。
まだ間に合うかもしれないと思って、車に自転車を積んで大子に出かけました。

サイクリングした紅葉寺は残念ながら紅葉はピークを過ぎていましたが、袋田の滝は綺麗でした。
今年は袋田の滝の右手にある階段を登りどんどん登り月居峠を行きました。
年のせいにはしたくないけど休みながらやっと登りました。
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posted by 院長 at 17:40| Comment(0) | 日記

2018年11月16日

口腔内の腫瘍

私達獣医師を悩ませるものの一つに口の中の腫瘍があります。
先日遠方から当院の頼ってきて下さったダックスフンドが来ました。
かかりつけさんの方ではもう出来る事はない言われてしまったそうで、腫瘍に圧迫されて息をするのも辛くあまりに苦しそうなのでお知り合いに勧められて来院されました。
診ると口の中は舌を除く3方向が腫瘍で満たされあたかも口の中が腫瘍で占拠されているくらい酷く、呼吸困難のなるのも容易に相応できました。
レントゲンでは肺への腫瘍の転移は見られませんでした。
飼い主さんはこの腫瘍の難しさや危険性は充分に理解されていたので、手術の手順を説明した後少しでも息が楽になるのを目標に手術を計画しました。
丁度その1ヶ月前に都内で3日間開かれた獣医師フォーラムに参加して、そこで口腔内腫瘍の手術についてもっと知見を広めたくて学んだばかりでした。
そこで沢山のスライドを見てトライしてみようと勇気を得られたのかもしれません。
いざ手術慎重に麻酔の前投与薬を注射しますが口を開けても気管が全く見えません。
角度を変えたり、腫瘍を少し動かしてなんとか隙間を見つけて細い気管チューブを入れる事が出来ました。
飼い主さんを手術室に呼び、多分見る事が出来なかったであろう苦しさの原因を説明しご覧に入れました。
飼い主さんはきっと怖かったと思います。でもそれ以上に助けたい。見届けたい。という気持ちが勝ったのだと思います。手術の間も待合室に戻る事なくご覧になっていました。
口の中に出来る腫瘍は悪性の物が多く、この子は2種類の腫瘍がありました。
でも腫瘍の裏に隠れていた息をしたり食べ物を飲み込むのに大事な部分は腫瘍に侵されていませんでした。
出来る限り腫瘍を取り除き、見える範囲の腫瘍は無くなりました。
縫合もしたもののひどい傷が残ってしまったので口から食物を摂取する事が出来ません。
喉に小さな穴を開けそこから流動食を与える事にしました。
数日入院後、御自宅で給餌の仕方口の中の消毒の仕方をお伝えして家に帰る事が出来ました。
それから再診日、口の中を見ると腫瘍の再発はまだ無く口の中の傷もかなり改善していました。
恐る恐る口から食べ物を与えてみました。
きっとチューブからではなく口から食べ物食べたかったと思います。ゆっくりですが食べてくれました。
初診の時の苦しさに比べたら今は別世界です。
でもいずれ又再発する日が来ることをお伝えしなくてはなりません。
でも飼い主さんはこの子の命は手術をする日に一度は諦めていたと教えて下さいました。その上で今の状況を喜んで下さいました。私もそうだと思います。一生懸命食べようとする姿を見てこの子も飼い主さんのそばで少しでも生きたいと望んでいると感じました。
posted by 院長 at 12:44| Comment(0) | 日記

生きてきた軌跡(続々編)

時々、もう既に限界なはずなのにそれでもなを頑張り続けて生き抜く子達がいます。
腫瘍が全身に転移しており余命幾ばくも無いはずのハムスターがそれから2ヶ月通院をして続け生き抜いたり、
急性膵炎から多臓器不全に陥り、飼い主さんに今の状況を説明し死を受け入れる準備をお伝えしていながら、腎臓病の後遺症を残しながらも回復して命を繋いだ猫もいます。
ある人と話をしていた時に、動物にも魂があって飼い主さんのことを守りたい強い想いから命を保つ子達がいると教えてくれました。
夜間当院に来た時は既にこと切れていたのですが、一縷の望みをかけて蘇生処置を行いました。
既に呼吸が停止して時間が経ってしまっていたので息を吹き返す事はなく、身体は死後硬直をし始めて来ました。死因は特定出来る状態ではありませんでしたが、酷く痩せ細っていてその様相から犬の種類も特定出来ない有様でした。ネグレクト?とも思いましたが、飼い主の青年の愛犬に対する愛情はとてもとても強くて見ている私もいたたまれない気持ちになりました。
話していてその青年は社会からドロップしてしまっているのが感じとれました。
きっとイジメやいろいろな事があったのだろうと思います。
また、彼は飼育していた中でネットで得た間違った情報や思い込み、専門知識の無い人からのアドバイスを信じた結果生命を維持する限界を超えて亡くなってしまったように思いました。
夜勤が開けた日中、どういった思いでその亡くなった犬は生きて来たんだろう。
とふと思っていたらその飼い主の青年が後ろ向きな状態から少しでも立ち直って一歩を踏み出して欲しいと強く望んでいた気持ちが伝わって来ました。
動物達は飼い主さんの事が大好きです。飼い主さんの幸せを願って生きている子達が沢山います。
私は近頃、動物達のそんな思いに突き動かされて仕事をしています。
posted by 院長 at 11:29| Comment(0) | 日記

2018年10月31日

生きてきた軌跡(続)

また時々云われる事があるのですが、朝になったらかかりつけの先生の所に行くので取り合えず、検査はいいから、吐き気だけ止めて。とか痙攣発作がずっと続いているからそれだけ止めてくれれば良いから。などと(簡単に)言って下さる飼い主さんもいらっしゃいます。
飼い主さんのご心情からはそう云いたくなるのだろうなと推測出来るのですが、診させて頂く側にしてみればこれまでの治療が上手くいかなくて悪化している痙攣について似たような治療では助けられないので、より重症例に合わせた治療を提案します。例えば低用量の鎮静剤や麻酔薬を持続的に点滴で流して痙攣を抑え、脳内の圧力を下げる点滴を行い、炎症やショック状態を緩和させる治療を勧めます。こういった治療は夜間無人になるレベルでは行えない治療です。
吐き気についても同様で、ただ吐きどめの注射をすれば良いと云うものではなく、その原因によっては吐き止めの注射をする事が禁忌の事があるので解る限りその吐き気の原因を探します。胃腸炎の事もあれば、異物の場合、中毒の場合、腫瘍や膵炎腎不全肝炎、脳内疾患や肺水腫や心臓病フィラリア症でも吐き気を伴う事があります。
診察室で飼い主さんと話し合い、考えられる疾患を絞り、承諾を頂ければ検査をして治療方針を決めます。
もちろん場合によっては注意事項を伝えて応急処置をする事もあります。
朝になったらかかりつけに行くから〇〇だけ治して。
飼い主さんの言葉を聞くと、今頃熟睡しているだろう先生とウチはそこの動物病院のサポート病院でも便利屋でもないんだけどなぁ〜。
と云う思いを横に置いて治療に専念するようにしています。
私も後、3時間後には通常診察開始なのでそろそろ休みます。



posted by 院長 at 05:35| Comment(0) | 日記

2018年10月20日

生きてきた軌跡

夜間救急外来を様々な病気のひどい重症例に遭遇する事が度々あります。
一般の開業の先生達はあまり経験しないであろう病気がちょくちょくやって来ます。
治療しなければ朝まで保たない症状の子も大勢います。
治療の甲斐なく亡くなれば、飼い主さんはその苦しみを怒りに変え私達にぶつけてくる人もいます。
心の中では症状を見逃し、命の灯火が消えかかるギリギリまで様子を見ていた飼い主さんに責任がある事を思っても口にする事はありません。
当院で入院させたら3日で8万かかったけど死んで帰ってきた。などという人もいるようです。
例えばもしそれが深夜来た交通事故だったとしたら(珍しくありません)、来院後直ぐにバイタルチェックを行い血液検査とレントゲンのを撮ります。
可能であればエコー検査をして内臓破裂が無いか確認をします。
肺の挫傷があれば酸素室に入れます。膀胱破裂は小さな穴の場合は見逃す事があるので体重の変化を注意深く見ながら再びレントゲンやエコー検査をします。
もし膀胱破裂があれば直ぐに手術を検討しますそれ以外の内臓破裂も同様です。
交通事故に遭うと血液循環が障害されて二次的に膵炎を起こすことも多いです。
身体の刻一刻と変化する状況をモニタリングしながら治療を進めています。
酷い状況であればあるほど治療の密度は増し費用もかかってしまいます。
それでも亡くなればとても悔しいし、助けられるようにするためにはどうしたら良いだろうと回想する事は度々あります。

つづく。
posted by 院長 at 22:02| Comment(2) | 日記

HHS(高浸透圧高血糖症候群) HHS(高浸透圧高血糖症候群)

深夜ぐったりと横たわったままの猫が来院しました。
体温は平熱を下回り、見るからに危険な状況でした。
飼い主さんに既往歴について伺うと
9月にかかりつけの動物病院で糖尿病と診断され、入院はせずそれから毎日インシュリンの注射を自宅で行っているとの事。
今は2週間おきに連れて行って血糖値を調べてもらっている。との事でした。
当院に来院する10時間ぐらい前に吐き気があったので嘔き止めの注射をしてもらったが検査などはせず自宅で様子を見ていたら徐々に体調が悪くなったとの事でした。インシュリンは約6時間前に投与しているとの事でした。
早速血液検査をしてみました。血糖値は600以上、PHは下がりアシドーシス、血液電解質もナトリウムと塩素が正常値の上限を15以上超えていました。
検査結果と症状からHHS(高浸透圧高血糖症候群)と診断しました。
HHSは何らかの合併症を持っている事が多いので詳しく調べると急性膵炎と胆管肝炎を併発していました。
治療に際してHHSは浸透圧を急激に下げてしまうと一気に体調を崩して亡くなってしまうので、直ぐにでも血糖値を下げ増え過ぎたナトリウムと塩素を正常化したいのは山々ですが、我慢強く徐々に行なう必要があります。
まずは脱水を改善させ電解質を安定化する事を目指します。
オシッコが出なくなったら厳しいので尿道カテーテルを留置して尿量のモニタリングを行います。
脱水が緩和してからゆっくり血糖値を下げていくのですが、それも通常用いる長時間型のインシュリンの注射では急すぎるので、レギュラーインシュリンという短時間型のインシュリンを微量点滴機で24時間体制で点滴で流していきます。
加えて膵炎と胆管肝炎の治療も行います。
難しい病気ではありますがなんとか治したいです。
糖尿病は血糖値だけモニタリングしてインシュリンでコントロールすれば良い。というものではなく、今回の猫ちゃんのように複雑に原因が絡み合っているものも多々あります。
治療は無論の事、いかに早く病気を見つけ出せるかという事も救命率を上げるためには大事な事ですね。
posted by 院長 at 16:32| Comment(0) | 日記

2018年10月11日

新入社員

今年はいつもの年よりも沢山の新入社員を迎えました。
残念な事ですが実は私たちの業界は離職率が高い事でも知られています。
全国の動物病院の平均でも入社して半年以内に離職する方は50%ととも言われています。
当院もここ数年間は入社したものの離職してしまう人を食い止める事が出来ないでいました。
離職するに至るには職場にも問題が考えられますし、個人の資質に問題がある事もあります。
そして今年はどうかと言いますと離職者はゼロです。
他所の動物病院よりも薬の種類は多いし、救急は毎日来るし、機械は沢山あるし、検査も多し、何かと大変な事があるはずですがみんな頑張っています。
今年の初めの頃から新人の教育担当者の看護師とミーティングを重ねて準備をしてきました。
教育担当の先輩たちは自分の時間を削ってでも新人を助けてくれています。
彼女たちの頑張りは頭が下がる思いですし、担当ではなくても周りから協力してくれている先輩AHTに感謝です。
posted by 院長 at 10:20| Comment(0) | 日記

2018年08月14日

悩み 

夜遅く、発作があったと云う犬が来院しました。
体温は正常よりも低く、呼吸は早め、目がぎょろっとしていました。舌の色は悪く、胃にガスが貯まっています。
飼い主さんから状況詳しく伺うと神経発作と云うよりは違う事が疑われました。
胸の音を聞いてみると、酷い雑音。
すぐにレントゲンと血液検査をし、待っている間ひとまず酸素室へ。
その結果と症状を照らし合わせると心臓病から来る重度の肺水腫でした。
残念ながら重症で、治療にはお預かりして酸素室内で積極的な利尿剤の投与と強心剤の投与が大切。
でも状態がとても悪いので入院治療中にでも急変する恐れが高い事を飼い主さんに伝えました。
飼い主さんは急に悪化したと思われているようですが、詳しく伺うと大分前から咳などの症状は出ていたようです。
悩んだ末、飼い主さんの出した結論は積極的な治療はせずに自宅で最期を看取る云う選択でした。
ずっと一緒に暮らしてきたから亡くなる可能性が高いなら自宅で看取りたいと云う事でした。
獣医師としては治療によって助かる可能性も残されているの事、これまで心臓病がありながらも満足な治療を一度も受けらせてあげられていないので結果はどうであれ出来る限りの手を尽くしてあげた方が良いのではないか。と云う事も伝えました。
ただし、もし亡くなった時に悔いの少ない方を選んで欲しいとお話ししました。
急な話だったので飼い主さんも大いに悩んだうえで出した結論です。
家族の中でも意見は割れました。
命の尊厳が優先される人医の医療現場だったら結論は一つなのだろうと思います。
でも、私達の前では飼い主さんの考えが最重要決定です。
私達の最大の役目はきちんとした病気の情報をお伝えする事なのだろうと思います。
呼吸が苦しい状況で飲み薬を与えられるかどうかは難しいとは思ったものの一縷の望みを込めて本来入院中に考えていた利尿剤の内服薬を4時間ごとに与えて欲しい事と強心剤を渡して会計が終わるギリギリまで酸素室で過ごさせお返ししました。

飼い主さんによっては重症である事を告げると無慈悲に思えるほど一切の治療を拒みそのまま連れて返る人もおられるし、たとえ亡くなるとしても出来るかぎりの手を尽くして欲しいと依頼を受ける事もあります。
その結果少ない可能性にかけて生還する事もあります。
このどちらが正しい選択なのかは飼い主さんそれぞれによって違います。
獣医師として命を守る為に努力しつつも飼い主さんの真意を尊重する。
この狭間で悩む事も多いです。


posted by 院長 at 10:04| Comment(1) | 日記