2017年09月10日

ウサギさんの避妊手術

ウサギのメスは中年期以降になると子宮の腫瘍が高率に発生する事が知られています。
つまりは避妊手術はメスのウサギさんを長生きさせるためには必要な処置だと云えます。
ウサギさんの診察の時は手術の必要性についてお話をする事にしているのですが、その事を知らない飼い主さんが多くて驚いています。
多分飼う際に云われないからでしょうね。
今回は手術の方法について説明します。
画像が出ますので苦手な方は見ないでくださいね。
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お腹の毛を剃って3種類の消毒薬を3回づつ使って消毒をします。
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私はおへそより少し下を切って子宮を探します。
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ラビットフードを食べているウサギが多いので内臓脂肪が多い傾向があります。
手術のやりにくさの一つです。
やはり、歯や毛球症以外にも内臓脂肪を増やしてしまうラビットフードを主食とするのは問題だと思います。
この子は比較的脂肪が少ない方です。
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卵巣を取り出し、細い輸卵管を傷めないように慎重に引っ張りながら子宮を出します。
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子宮の元になる部分を結擦して、切りはずします。
ここまで出血はほとんど見られませんでした。
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お腹の筋肉と皮下組織は後で吸収される糸で縫います。
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皮膚は私は外科用ステンレスワイヤーを好んで使います。
ウサギさんは歯が鋭いので通常の糸ですと簡単に切られてしまうから。
なるべくエリザベスカラーなどの装具をつけたくないのが理由です。
今回の手術も無事終了しました。
昨日抜糸に来られましたが傷口も良好で元気に帰って行きました。
posted by 院長 at 08:29| Comment(0) | 日記

2017年08月16日

お盆診療

今年の夏は涼しい夏ではありますが、お盆のこの時期、当院の中はいつも以上にヒートアップします。
その理由は県内の多くの動物病院がお盆休みになるので、行き場を失った病気の動物達がやむにやまれず当院を訪れるからです。
茨城県の動物病院の組織は残念ながらまだまだ動物に優しいとは言えません。
お盆や年末年始は例えば各病院で交代制などして休日の診療体制を作ればいいのにと思うのですが、中々思うようには行ってないように感じます。
お盆も診察している動物病院は印象として5分の1もないと思います。
年末年始は営業している動物病院はさらに減ってしまいます。
数年前は病気の動物が当院に急激に集まってしまう事が続きました。
3〜4時間待ち、いつもの2倍の来院数。スタッフの負担も限界で、診療の崩壊する恐れさえ感じるありさまでした。
現在は苦渋の選択ではありますが、お盆の期間休日診療としまして診察料を上げさせて頂いております。
そうする事によって当院の診察を思い止まる方が多くおられますが、そうでもしないと崩壊し兼ねないからです。
それでも新患の方はこの時期20〜30件来られますので、通常の診察に加えてこれだけの方を診るのは大変です。
また動物の病気の様子を観られる状態ではないから来られる方が多い為、重症で入院治療を御希望される方が多いです。
その為あっという間に入院室も一杯になってしまいます。
スタッフは残業が増えて疲れが貯まるので彼らの健康状態が心配です。
お盆を乗り切って早く通常の日々戻りたいものです。
地域の各獣医師組織で盆暮れ正月の休日診療体制が早く整う事を願ってやみません。
申し遅れましたが、毎年当院で狂犬病以外の混合ワクチン接種や年間フィラリア予防をされている方は、特典としましてお盆も年末年始も特別診察料金を頂いておりません。




posted by 院長 at 00:36| Comment(0) | 日記

2017年08月08日

スタッフ募集(獣医看護士、獣医師)

おめでたい事なのですが、今年4名が出産を控えて退職、産休に入ります。
ただでさえ人手不足気味の職場に拍車がかかる事になるのは明らかです。
以前から職安には求人をしているのですがあまり反応がありませんでした。
なのでこの場でも求人を呼びかけたいと思います。
AHT、獣医師、AHTに関心のあるトリマーの方募集しています。
未経験者でも指導し、覚えることは沢山ありますが、2年間頑張る気持ちがあれば働きながら学べます。
他業種からそうやって一人前になったスタッフも多いです。
よろしくお願いします。
posted by 院長 at 09:55| Comment(0) | 日記

両側下顎の粉砕骨折

交通事故で下顎が左右両方、幾つもの骨のかけら割れ更に骨が外に飛び出しているなんとも痛ましいジーズーが来院しました。
後数センチ当たる部分がずれていたら即死だったはずです。
創外固定という方法で苦心して手術を行いました。
更に元々アレルギー性皮膚炎を患っていたので皮膚炎が起きやすく手術後の治療も大変でした。
2ヶ月が過ぎそろそろ創外固定を外しましょうという事で慎重に慎重に除去しました。

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レントゲンでも上手く骨はくっつき歪みもわずか。
満足のいく結果になりました。
よかったですね。
posted by 院長 at 00:39| Comment(0) | 日記

肝臓腫瘍摘出

セカンドオピニオンでお腹が膨らみ、体調を崩した犬が来院しました。
エコー検査で肝臓に腫瘍が見つかり、血液検査では酷い貧血。
腫瘍からお腹の中に出血しておりこのままではそう長くはない事は容易に予想されました。
エコー検査では肝臓全体に腫瘍が広がっている様子ではなかったので、困難ではありますが摘出が出来る可能性がある事をお伝えしました。
亡くなってしまうリスクも高かったのですが、出来る限りの事をしてあげたいと言うことで摘出をすることになりました。



以下手術の画像が並びますので苦手な方はご覧になりませんように。



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手術を行う為に広く毛を剃り消毒を行ないます。

お腹を開けると予想された通り、中には大量の血液が溜まっていました。
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血液を吸引して腫瘍をなんとか外に出します。
肝臓の中でも外側左葉と云う部分に腫瘍が出来ており、お腹の中の出血はそこから出ていました。
超音波吸引装置やシーリングシステムを用いて腫瘍を摘出しました。
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幸運だったのは腫瘍が肝臓にある太い血管の近くになかった事です。

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出血を最小限にとどめ飼主さんの願いに応える事ができました。
手術が成功しても生きながらえる時間は限られています。
しかしながら手術を乗り越え、再び食欲を取り戻し日に日に元気を取り戻す姿を見ていると
とても嬉しくなります。


posted by 院長 at 00:17| Comment(0) | 日記

2017年08月02日

湿潤療法

しっぽに怪我をした猫が来院しました。
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しっぽの皮膚は約4割が欠損していてこうなると一般的な治療方法はしっぽを切り落とす事です。
飼い主さんと治療法について話をすると、尻尾を短くするのは何としても避けたいと云う希望でした。
それで採用したのが湿潤療法です。
細胞を殺す消毒はしない。抗生剤も使わない治療です。外用は一日3回。それを1カ月以上続ける事になるだろうとお話ししました。
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傷口は少し小さくなっていますね。
外用はこんな感じです。
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飼い主さんに治療方法を教え自宅でやって頂いています。
3週目
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更に傷が小さくなって来ました。
この治療法ではかさぶたが出来たら失敗です。
細胞を育てる事を意識して外用をします。

4週目
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飼い主さんの努力が必要ですがここまでくればあと一頑張りですね。
posted by 院長 at 00:05| Comment(0) | 日記

2017年08月01日

ハムスターの骨折

ハムスターの骨折は後ろ足が多いです。
その理由は飼育しているゲージに問題があります。
側面が金網になっているとハムスターがそこに足をかけて登り、足を踏み外して後ろ足を金網に挟んだまま倒れると体重で後ろ足を折ってしまいます。
ハムスターを飼う時は水槽タイプもしくは収納ケースを利用すると良いと思います。
治療方法はギプスや創外固定があります。
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ギプスはハムスターがかじって取ろうとするのでそれを見越して厚めに巻いています。
posted by 院長 at 23:52| Comment(0) | 日記

2017年07月11日

中毒に気を付けて。

6月から診察の予約を取るようになりまして、大分待ち時間が緩和されました。
もちろん予約が無くても通常どうり診察は行っておりますので、予約なしで来られた方もチャットアウトはしませんのでご安心ください。

植物が育つ季節になって増えてしまうのが中毒です。
ユリ
ネコにぜったい置いてはいけないのがユリです。
ネコにとってユリは腎臓の組織を破壊してしまう為腎不全に陥ります。
少し食べただけでも腎不全を起こして亡くなってしまいます。
この事を知らない飼い主さんは多いのでご注意ください。

青梅中毒
青梅に毒素がある事はご存知の方もおられますが、動物に対しては??
と思われる方もおられます。もちろん動物にも毒性があります。
少し前に青梅を食べてしまいしばらく様子を見ていたそうですが、容体が悪化して来院。
蘇生処置を行うも救命できませんでした。
とても残念でした。
中毒を疑う時はなるべく早く来院して下さい。
全てが正しいわけではありませんが、今はネットで情報を得る事も出来ます。
時々、食中毒について問い合わせを受ける事があります。
死ぬか生きるかを問われる事もありますが、
たとえ毒性が低くても下痢、腹痛、嘔吐があれば治療は考えます。
その辺りの判断基準は飼い主さんによっても求める答えが違いますし、診察をしないと電話のみで判断出来ない事、即答できない中毒もありますのでその辺りはご理解いただきたいと思います。

電話での食中毒のお問い合わせは
中毒110番
■つくば中毒110番(9時〜21時対応) 029-852-9999
をお勧めします。
中毒についての専門家から意見が伺えます。一般の方の問い合わせは無料です。

中毒の基本
気になるものを食べたら、様子を見ない事です。
飼い主さんからのお話で、「しばらく様子を見ていたらだんだん調子が悪くなって〜。」
と云う事をよく聞きます。
食中毒については様子を見てはいけないと云う事を覚えておいて下さい。
今は深夜ですが、今日亡くなってしまった犬の事を思うと、亡くなるとは思っていなかった様子の飼い主さん達の茫然とした姿や既に来院中に息絶えて冷たくなり始めた子の事が不憫でお知らせしたいと思いました。


posted by 院長 at 02:45| Comment(0) | 日記

2017年06月18日

セミナーに参加して

今日のセミナーに参加してモチベーションが上がりました。
集まった獣医師はメジャーな先生ばっかりでしたが、その中に同級生が4人いました。
同級生の存在はやっぱり特別でみんなそれぞれ努力していると感じました。
色々な先生の話はどちらも参考になりましたが、自分の信念がさらに硬くなった気がします。
これからも前のめりに倒れるつもりで頑張ります。
posted by 院長 at 21:35| Comment(0) | 日記

お褒めの言葉

先日の診察で飼い主さんから
先生の良いところはベンツとかポルシェとか買わないでそのお金で設備にお金をかけている所だわね〜。
と言われて二人でガハハ。と笑いました。
確かに。ショウモナイボロぐるまは持っていますが、高級車には興味がわきません。
それよりも診察で使えそうな新しい機械に興味があります。
購入して元が取れるかどうかよりもそれかあったらいい治療が出来るかどうかの方しか見てないかもしれません。
やはり笑うしかないです。
posted by 院長 at 11:59| Comment(0) | 日記