2015年03月10日

老紳士

先日、骨折の手術を終えた猫が退院して行きました。
大腿骨の遠位端骨折と云い、膝関節近くの大腿骨を折ってしまうものです。
骨折の中でも手術は難しい方に入ります。
手術前に手術の方法について説明させて頂くのですが、お連れになった飼い主さんは70代後半から80代にお見受けするおじいさんでした。
私の話を聞いておられる時の応対や挨拶のされ方など、長年培われたであろう物腰が柔らかくもきりっと筋の入ったたたずまいに私は憧れに近い印象を持ちました。
自分もあのような佇まいを身につけられる人間になってみたい。そう素直に思いました。
実際は私の現在のキャラクターとは程遠いのですが。
手術は飼い主さんに全力を尽くすと約束した通り、きっちりとした仕上がりで予後も十分期待が持てる状態でした。
わずか4畳半ほどの診察室の中で、私は動物の治療に係わりながら私自身の人間としての成長の糧を頂いております。自分に足りない部分を学ばせて頂く事も多く、また人として素晴らしい方とお会いする機会を頂ける事は本当に有難い事だと感じています。
posted by 院長 at 11:02| Comment(0) | 日記

エキゾチックアニマルの温熱療法。

残念ながらハムスターなどのとても小さいエキゾチックアニマルにも腫瘍はたくさん経験します。
中には外科手術により取り除く事が困難な症例もたくさんあります。
そんな時抗がん剤の使用を検討する事もあるのですが、色々な面で治療の難しい場合が多いです。
超小型の動物は腫瘍の成長が犬猫よりもはるかに速くまたたく間にひどい有様になってしまいます。
これまで手をこまねいた腫瘍の子に、温熱療法を試みるようになりました。
このたび目の周辺に腫瘍が出来てしまっているハムスターに治療を行っています。
当院では温熱療法に光線を使っているのですが、結果はまずまずです。
腫瘍の成長が止まり、退縮してきています。
この治療法は短時間で済み、副作用が少なくて済むところが長所だと思っています。
わずか数分で済むこの治療の為に、70キロ離れた所から高速を使って通って下さる飼い主さんにはただただあまたが下がりますが、その努力が結果に結びついていると思います。
飼い主さんの頑張りに力添え出来る事は獣医としてうれしいかぎりです。
腫瘍に対する温熱療法はまだあまり県内には普及していないようです。
もしかしたらお役に立てる場合もあるかもしれませんので、腫瘍に悩んでおられる方はご相談ください。
posted by 院長 at 10:31| Comment(0) | 日記

短頭種

鼻の短い犬や猫が好きな人間がいます。
私もかつてペルシャ猫を飼い、現在も2代目のフレンチを飼っていますからその部類に入りそうです。
病気のレベルの子もおりますのでその場合は治療の対象ですが、大概の短頭種の犬はいびきをかく子がほとんどです。
短頭種の王様はやっぱりブルドックでしょう。
当院にも子犬の時から診させてもらっているブルちゃんがおります。
とてもフレンドリーで病院内で私を見かけると痕跡程度しかない尻尾をお尻ごと振り、全身で喜びを表してくれます。
家族の中でも人気者です。
寝る時もブルちゃんの取り合いだそうで、中学生の末のお嬢さんと一緒に寝る事が多いそうです。
ブルちゃんのいびきすごくないですか?と私が聞くとやっぱり凄いとの事。
お父さんのいびきより音は大きい。
だけどブルちゃんのいびきはかわいいけどお父さんのいびきはうるさいだけ。
むむむ。なんともコメントのし難い状況になって来ました。
とりあえず、軟口蓋過長症について簡単に説明し、気が付く異常があったら教えてねと伝えました。
今日もブルちゃんはみんなに愛されて幸せそうでした。
posted by 院長 at 10:10| Comment(0) | 日記