2016年08月26日

後ろ足の腫瘍

本来は足を切り落すのが、治療上ベストと思われる方法だったとしても、飼い主さんとの話し合いの中でそうじゃない方法を取る事も度々あります。
今回のご紹介はその一つです。
手術の画像を載せますので苦手な方はどうぞ飛ばして下さい。











P1000302.JPG
来院された時はすでに腫瘍が足の周囲4文の3に及んでおりました。
こうなるとまともに切除した場合足を温存する事は出来ません。
しかしこの子は高齢で足を切断してしまうと歩けなくなる心配があり足を切り落とす事は何としても避けてほしいというのが飼い主さんの要望でした。
腫瘍は遠隔転移しないタイプの腫瘍でした。
飼い主さんはこれまでも再発の度に手術をしてこられましたが今回はあまりに様子を見過ぎた感があります。
夏場手術を避けたいというお考えがあったようです。
実際手術は夏場は確かに熱く動物には優しくない環境ですが、環境を整えてあげれば暑さのストレスは軽減できます。ついでに申し上げますと夏場は暑いから化膿しやすい。と思われる方もおいでですがしっかり殺菌処置の中で手術を行いますからその心配はありませんのでご安心ください。

それで今回はすべて取りきる事は出来ないのですが腫瘍の大きさをできるだけ小さくする目的で手術を行いました。P1000303.JPGP1000306.JPG
腫瘍の上の皮膚を慎重に分離させ腫瘍を摘出します。更に細かい部分は超音波吸引機で血管や神経を温存しながら腫瘍を吸い取っていきます。
入院中は温熱療法を行い取りきれなかったと思われる腫瘍細胞を殺して行きます。P1000341.JPG
その結果ここまで小さくする事が出来ました。
もちろん治療はこれからも続きますが何とか期待に応える事が出来ました。






posted by 院長 at 23:13| Comment(2) | 日記

夏休み。

もうすぐ夏休みも終わりですね。
お子さんをお持ちのご父兄はやっと。という方も多いかもしれませんね。我が家もその一人です。
当院では今年、スタッフの発案で小学生を対象にした獣医師体験を行いました。
僕は都合が合わず参加出来なかったのが残念でした。次回行う事があれば参加してみたいです。
更に平日は中学生の職場体験で当院をたくさんの中学生が訪れてくださいました。P1000300.JPGP1000301.JPGP1000312.JPGP1000319.JPGP1000339.JPG
仕事が忙しい為充分な対応をさせて頂くことは難しいのですが、これも社会貢献の一つと捉えて続けております。
職場体験をしていく中で将来の仕事に動物関係の仕事を選んだ方はこれまで何人もいらっしゃいます。
短い時間ですが良い経験になってくれるといいのですが。
posted by 院長 at 22:45| Comment(0) | 日記

2016年08月09日

めぐり合わせ

先日のお休みに(と言いましても夜勤はあるのですが)、6ヶ月前に愛犬を亡くされた飼い主さんの所に伺いました。
私の心の中に伺ったほうがいいという思いが湧いてきて、夕方おじゃました。
初めてお伺いしたご自宅でしたが愛犬を亡くされてすっかり様変わりしてしまったご様子でした。
ほとんどの家具を処分してしまってガランとした部屋には愛犬のお仏壇があるだけでした。
それから2時間、いろいろなことについてお話しすることができました。
私は亡くなったその子を子犬の時からご臨終の最後まで診させていただいたのですが、時間が来て帰る頃には心に温かいものを感じる事が出来てドアを閉めました。
それは飼い主さんも同じだったと思います。もしかしたらいつまでも悲しんでいる飼い主さんを心配して亡くなった愛犬が私を呼んだのかもしれない。
そんな気持ちを抱きました。呼んでくれてありがとう。そう言いたいです。
posted by 院長 at 09:33| Comment(0) | 日記