2017年03月11日

3.11

私達にとって3月11日は忘れられない日です。
皆様もきっとそうだと思います。時間が過ぎ、当時していた行動が信じられなくなる事があるかもしれませんが私達はあの教訓を忘れないし、失うばかりではなくそれによって得た事もあったかもしれません。
6年前、あの大地震の時S波の大きさからこれは大きな地震になると感じて咄嗟にテレビを倒れないように押えていました。
その間私の頭にあったのは食料品など震災に対してこれまで備えていたもののリストでした。もうちょっと備えておけばよかったなあと思いながらもこの中で何とかしなくてはと考えていました。揺れが収まって1階の職場に下りると薄暗い中、カルテや薬棚から薬剤が散乱し、高価な医療機械もテーブルから落ちれてたり惨憺たる有様。
外に目をやると駐車場は液状化の影響で地下水がわき上がっていて大雨の後のようでした。
それからスタッフと総出で片付けをはじめます。
中にはこんな災害の後はすぐにスタッフを家に帰すのが院長の役目なんじゃないですかと訴えて来る人もいました。
まさにその通りではあるのですが、病気で預かっている動物達を残して職場をもぬけの殻になど私には出来ません。
苦渋の判断ではありましたが、入院しているこの子たちをだれが守るんだ。と云うような事を答えたように思います。辛い判断でした。
職場に家族が迎えに来た人もいました。この一大事にいつまで仕事しているんだと云わんばかりの印象でした。
私はスタッフに仕事を強制はしませんでしたが、多くの者は職場を守る為に仕事に協力してくれました。
車が動かなくなってしまって遠くから自転車で通勤してくれる人もいました。遠くから大変なはずなのに、そんなことは全く意にせず通ってくれました。
本当に助けられたと思いました。
お店に食べ物が売っていないので昼は賄い状態になりました。身重な妻は貯蔵していた中から食事を作って協力してくれました。今思えば数十人分の食事を貯蔵食で賄うのですから大変だったと思います。
仕事を強制しなかった分、震災が収まるまで休み続けたスタッフに対しても分け隔てなく接しました。
こんな状態でありながらも私達は24時間体制を固持しました。水道も止まり真っ暗な中、限られた治療ではありましたが出来る限りを尽くしました。
今ではとても無理ですが、人が充分集める事が出来ないので私は約一か月間毎日夜勤をしました。
動物の処方食も震災の数か月前に故意にしている業者の売り上げに貢献してあげようと2トン頬度備蓄しておいたものに助けかれました。
あの震災の間でも診療を続け通した事は私達の誇りです。
そしてあの時培った思いは今でも色あせる事なく私達に残っていると信じています。
posted by 院長 at 16:08| Comment(4) | 日記

2017年02月17日

禍福は糾える縄の如し。

私たちが仕事をして行く中で、長い間治療をして来られた方から悲しいお知らせを頂く時とても辛い気持ちになります。それが手の施しようのない状態だったとしてもツライです。
もしかしたらこれが一番大きなストレスかもしれません。
そんな中で飼い主さんから思いやりのこもった言葉や励ましを頂くと本当に救われます。
でも一番は仕事のストレスは仕事の喜びで埋めるです。
これまで1ヶ月以上椎間板ヘルニアで全く立てなかった高齢のダックスが飼い主さんの毎日の通院治療でレーザーやオゾン治療、オーダーメイドのコルセットを作成して脊椎の安定化を行ったり色々試したところ数歩ですが歩けるようになりました。
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とても嬉しかったです。
ありがとう。
posted by 院長 at 18:23| Comment(2) | 日記

マウスロット

マウスロットと言うのは病気の名前です。
ボールパイソンが来院しました。
マウスロットの初期症状でした。マウスロットは放置すると骨にまで炎症がひろがり、取り返しがつかなくなります。何らかの原因で口の中や口の先端に最近感染を起こすために引き起こります。
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当院で働く職員はみんな動物が大好きですが、爬虫類はちょっと・・・。
と言う人もいます。その中で爬虫類大スキと言う逸材がおりました。
爬虫類診察のときとてもたすかっています。

posted by 院長 at 11:51| Comment(0) | 日記

下腹部の腫瘍

最初に行った動物病院でなす術なし。と言われて当院に来られたら方です。
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腫瘍によってお腹が異常の盛り上がっています。
手術前の検査で腫瘍がどこまで及んでいるのか掴みきれませんでしたが、飼主さんと話し合い闘う事にしました。
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この仔は雌犬なのですが、お腹を開けてみると腫瘍の上に膀胱が乗っており尿道は雌犬とは思えないほど細く伸びていました。腎臓から膀胱につながる尿管を確認する事はできませんでした。
手出しせずこのままお腹を閉じるべきだろうという考えが一番に思い浮かびましたが、飼い主さんの想いと頂いた信頼に後押しされて摘出を敢行することを決意します。
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引き戻れない決断でした。
うまく行かなければこのこの生きられる時間は手術をしなかった方が長くなります
慎重に慎重に尿道をや尿管があるだろう場所から腫瘍を除去します。
こんな時、止血管理の出来る世界最高水準の医療器械の有難さを痛感します。
情報をくれた同級生に感謝です。
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尿道は再建手術をしましたが、尿管は温存出来ました。
手術後の合併症も無く夏ミカン大の腫瘍を取り除くことが出来ました。
限界は見えない先にある。
そう実感させられる手術でした。
仕事をしながら色々なことを教えられる事に感謝です。

posted by 院長 at 11:32| Comment(0) | 日記

ヘビの手術

最近、私の診察に占めるエキゾチックアニマルの割合が増えて来ているように感じています。
紹介やネットで来院される方が殆どです。
これからも勉強しないと。
先日のグリーンパイソンの手術をしました。
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直腸が飛び出しておりすでに壊死し始まっていました。
麻酔はガス麻酔。気管に管を通します。
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綺麗に治すことができました。
水分補給と抗生剤の注射をして終了です。
posted by 院長 at 10:15| Comment(0) | 日記

獣医内科学アカデミー

忙しい中、連休を頂きましてすいません。
今日から3日間横浜で開催される獣医内科学アカデミー学術大会に参加してきます。
専門書や雑誌には載っていない生の声やトレンド、個人的な質問、職場の今後の方向性のヒントナドナド。吸収出来たらと思っています。
それと学会特価で仕入れですね。
安く買えたら皆様に還元します。
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どのセミナーに参加するか検討中。
敵は睡魔です。
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posted by 院長 at 10:00| Comment(0) | 日記

2017年01月21日

異物を内視鏡で取りました。

異物を飲み込んでしまった症例はけっこう多くて、毎週何かしらを飲み込んでやって来る動物がたくさんいます。
それほど大きくなければ吐かせて出せるのですが、大きいと難しいです。
内視鏡は胃の中に食べ物が存在していると異物を取るのは厳しいです。
手術は処置後しばらく入院しなくてはいけません。
当院では多少の例外はあるものの吐かせてダメなら内視鏡それでもダメなら手術といった具合で進める事が一般的です。
今回の症例はバーニーズです。
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飼い主さんがこの子のおもちゃが無くなっている事に気が付きました。
麻酔をかけて内視鏡で取ります。
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呑みこんだものが大きくて中々噴門を通過できません。こんな時は噴門が緩むまでゆっくりひっぱります。
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呑みこんだのはネズミのおもちゃでした。

posted by 院長 at 00:15| Comment(0) | 日記

2017年01月05日

おめでとうございます?

急患でゴム紐を食べてしまった猫が来院しました。
まだそれ程時間が経っていないので飼い主さんと話し合って吐かせる事にします。
吐かせるのには色々な薬剤があるのですが、どれも本来の目的は吐かせるためのものでは無くてその薬の持つ副作用を利用するものです。
その様なものですからそれぞれの薬の吐気け以外の副作用についても説明をしてから処置を行います。
最初の処置で吐かず、次に行った別の処置で吐かせる事が出来ました。
無事吐いた時思わず云ってしまったのが「おめでとうございます。」と云う言葉です。
今回はこれで事なきを得たのですが、素晴らしいと思ったのは飼い主さんの観察力です。
飼い主さんは連れてきた猫がゴム紐を食べていた所を見た訳ではありませんでした。
伺ったところ6匹の猫を飼っているとの事。
その中でゴム紐が無かった事に気が付き。
飼い主さんが他の猫をじゃらして遊んでいた間にゴム紐が無くなる。
以前から誤食をする猫がゴム紐の近くにいた。怪しい。とにらんで該当の猫を連れてこられました。
沢山飼っていてもちゃんと一匹づつ把握されている事。異常にすぐに気が付き来院された事が素晴らしいと思いました。
よく観察されていても気が付かない病気も沢山あります。でも今回のように早く気が付いて上げられたから大事にならずに済む事も中にはありますから観察は大切ですね。
posted by 院長 at 02:07| Comment(0) | 日記

2017年01月04日

楽しい事うれしい事

時々ですけれど、診察以外の事に口を挟んでしまう事がしばしばあります。
あまり良い事ではないのかもしれませんけど。
よく通って下さる方が年末に入籍をすると伺っていた方が今日再び来院されました。
お二人ともとても良い方達なので幸せになって欲しいという感情が抑えきれなくて(笑)
ちょっとしたプレゼントをしてしまいました。

体調を崩しながら後ろ足のマヒが進行しているわんこの為に通院されている女性がいます。
恋人がいると伺っていましたが、今日はお二人で来院されました。
車いすを自作する為です。
治療しながら作り方や材料についても話し合いました。
診察を終えてスタッフによさそうな男性でよかった。と云ったらどんな心境ですか?と突っ込まれました。

ウサギさんはラビットフードを多く与えていると歯の病気になり易くなってしまいます。
そこから骨に感染が進むと非常に治りにくく手術を繰り返したり定期的に切開したりして治療を行うのですが年末、飼い主さんが治療を断念する決心をして当院に訪れました。
私はご家族の様子やウサギさんの為に努力されている事を伺っていたので、悩んだ末に決めた飼い主さんの決意を覆し、これまで行っていない治療方法を提案しました。必ず出来るからもし出来なかったら支える事をお約束していたのですが、なかなか大変ではあるもののこれまでの治療よりも再発がまだしておらずウサギさんも元気。ウサギさんに少ししか拘わらなかったご主人がウサギさんにぞっこんになった事。子供達もウサギさんを大事にしていてウサギを中心に家族の一致が深まっている事を伺いました。
素敵な話を聞けてうれしくなりました。

食欲が落ちてしまった子犬が来院しました。診察やおうちの状況を伺うと先住犬と上手くいかず、ストレスから食欲が無い事が推測されました。ご家庭の様子をうかがいました。どう見ても大変そうでした。ご自身で望んで購入した訳ではなく、プレゼントされてしまった仔犬です。生活に不安を感じておられたのでアドバイスと何かの時には支える事を約束しました。
一日の中で代表的な事だけですが紹介させて頂きました。
獣医師は動物の治療をする中でどのような環境で飼育されているのかをくわしく伺う事がよくあります。
その中でご家族の事を知る機会もたくさんあって、動物達を通してですが、幸せを垣間見たりお役に立てることがあるととてもうれしいものです。
シビアな治療や気の抜けない自分の精神力を消耗するような診療もたくさんありますし、辛い事もありますけれど動物を通して喜びを分かち合える事もよくあってうれしいものです。
皆様にとって良い年になりますように。
夜勤に呼ばれそうなのでこの辺で。
posted by 院長 at 05:01| Comment(3) | 日記

2017年01月02日

1月2日

元旦の夜は夜勤でした。
いつもは11時からなのですが早く切り上げて職場に入りました。
元旦は急患がいつもより多く来院します。
日中交通事故にあってしまった仔猫が来院しました。
状態は非常に悪く膀胱の造影検査で尿がお腹の中に漏れ出ている事が解りました。
この場合は緊急手術が必要になります。
当初、私の出勤に合わせスタッフは2日に手術を入れてくれました。
でも少しでも早く治療をしないとまずいと感じて早く手術をする事にしました。
手術を始めると既に状況は悪く、膀胱は破裂していなかったものの尿道は完全に切れていました。
苦心の末なんとか手術を終えて尿がお腹の中に漏れ出る事は亡くなりましたが、もともとの状態がとても悪かった為その後残念ながら亡くなってしまいました。
手術を終え麻酔が覚めるのを待っている間、その子猫は伝染病の後遺症で目の炎症から片目は完全にふさがり、残る片目も半分程度しか開かない状態だったのですが、今回の手術とは関係が無い物ですがどうにか治してあげたくて、ふさがっていた目の治療もしました。
完全に癒着して閉じてしまった目は開いてみると大量の膿は出たもののまだ何とか失明は取りとめる事が出来る状態でした。
亡くなる前に再び見開けるようになった両目で外の景色を見る事が出来たのかは解りません。
手術をする前にはとても危険性が高い事を伝えたうえで立ち向かった手術でしたが、
飼い主さんに手術後亡くなってしまった事と目を治した事をお伝えしたところとても喜んでいただけました。
飼い主さんは病気で目が見えなくなってしまい不憫に思っていた事、だから出来る限りの事はしてあげたくて手術を依頼した事を教えて頂きました。
目は飼い主さんから頼まれていた事ではなかったです。
獣医師としては依頼されなかった事を勝手に行う事は正しくはない事ではあります。
でもそれよりも動物に寄り添って考えて事なう治療は私はありだと思っています。
もちろんケースバイケースですけど。
これからも信念を持って動物により添った治療を提案して実行していこうと思いました。



posted by 院長 at 23:54| Comment(2) | 日記